気化式加湿器とは、水を含ませた加湿エレメントに風を通し、水分を自然蒸発させることで加湿する方式です。
加湿エレメントに供給された水へ送風機で風を当てることで、水分が蒸発し、加湿された空気が室内へ供給されます。
自然界における洗濯物の乾燥と似た原理であり、水蒸気として放出されるため、白い煙やミストは発生しません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 消費電力が比較的低く、ランニングコストを抑えやすい | スチーム式と比べると加湿の立ち上がりが緩やか |
| 水を加熱しないため火傷のリスクが低い | 加湿能力が周囲の温度や湿度の影響を受ける |
| 過加湿になりにくく、結露リスクを抑えやすい | 加湿エレメントやフィルターの定期的な清掃・交換が必要 |
| 工場や倉庫など大空間の長時間運転に適している | 換気量が多い施設では十分な加湿能力の確保が必要 |
| ミストを噴霧しないため周辺機器への影響が少ない | 給水設備や排水設備の管理が必要になる場合がある |
気化式加湿器には複数の種類があり、設置環境や用途に応じて選定します。
加湿能力だけでなく、設置方法や給排水条件も確認することが重要です。
据置型は床面へ設置するタイプです。
比較的大きな加湿能力を持つ機種が多く、工場や倉庫で採用されています。
特徴
適した施設
天井へ設置するタイプです。
床スペースを使用せずに加湿できます。
特徴
適した施設
空調設備と連携して加湿するタイプです。
空調機内やダクト内へ設置し、建物全体の湿度管理を行います。
特徴
適した施設
既存空調設備へ組み込むタイプです。
空調更新時や新築時に採用されることがあります。
特徴
適した施設
車載用プリント基板の実装工程では、取引先から求められる静電気対策の基準が年々厳しくなっていました。そのため、冬場でも安定した湿度管理ができる加湿設備の導入が必要となっていました。
また、生産設備の上部にはホコリが付着しやすく、製造環境のクリーン化も課題の一つでした。
プリント基板実装工程にクリーンウェッター®α AW-151型を2基導入したことで、静電気対策エリアにおいて湿度50%以上を安定的に維持できるようになりました。
導入の決め手となったのは、「水滴が発生しないこと」と「空気清浄機能を備えていること」です。
実際の運用では、これまで設備上部に見られたホコリの付着が大幅に減少。静電気対策だけでなく、製造工程のクリーン環境維持にも効果を発揮しています。
印刷・電子部品
プラスチック工場
なら
| 大きさ(mm) | 高さ1,995×幅700× 奥行450~ 高さ3,010×幅2,000× 奥行1,000 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 95~495 |
| 加湿量(ℓ/h) | 3.4~43.7 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
100~460 |
▼マウスオンすると、加湿方式の解説が出てきます
水分を含んだ空気を大風量で循環させ、広い工場内を行き渡るように均一に加湿。包装フィルムの印刷不良やプラスチック成形品の水跡・曇り、電子部品のショートを防ぐ。
空間をムラなく加湿することで静電気の帯電を抑制するだけでなく、工場内に浮遊する塵・パウダーを回収。包装フィルムへの白抜け(ピンホール)を防ぎ、プラスチック成形品の外観不良を低減する。
食品工場
製薬工場
なら
| 大きさ(mm) | 高さ550×幅380× 奥行285~ 高さ650×幅680× 奥行370 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 16~41 |
| 加湿量(ℓ/h) | 1.5~23 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
明記なし |
▼マウスオンすると、加湿方式の解説が出てきます
ステンレス内の電熱ヒーターで水を加熱・殺菌し、純度の高い蒸気だけを供給して衛生的に加湿。純水を使用するため、ミネラル分が残らず白い粉の浮遊・付着を防げる。
湿度センサーの検知値に応じて蒸気量を細かく制御し、設定湿度を一定に維持。粉末原料の固結や生地の乾燥を防ぎ、食品・医薬品の品質を保つ。
製材工場
木材倉庫
なら
| 大きさ(mm) | 直径540×高さ310 ~直径660×高さ330 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 8.8~9.2 |
| 加湿量(ℓ/h) | 12~54 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
明記なし |
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高圧水による微細なミストを、天井から水平方向に噴霧・気化させることで、高さのある大空間を均一に加湿。木材を加工・保管するエリア全体を一定の湿度で管理できる。
滴りを防ぐノズルと配水ライン構造により、木材への水滴落下や局所的な過湿を防止。水滴による反りやカビなどの品質不良リスクを抑えられる。