プラスチック成形工場では、静電気による放電やチリ・ホコリの吸着、それに伴う製品の外観不良といったトラブルが品質や歩留まりに直結します。
ここでは、プラスチック成形工場における加湿器選びのポイントと、実際の導入事例をまとめました。
プラスチック素材は電気を通しにくいため、摩擦などによって非常に静電気が帯電しやすい特性を持っています。
乾燥する季節には、帯電した製品が周囲のチリやホコリを磁石のように吸い寄せてしまい、塗装ムラや外観不良といった品質低下を引き起こします。そのため、工場内の湿度を一定以上に保ち、静電気が自然に漏洩する環境を作ることが重要です。
プラスチック成形工場では、加湿の「質」にも繊細な注意が求められます。 一般的なノズル噴霧式(ミスト式)加湿器で水道水を使用すると、水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が結晶化し、「白い粉(白粉)」となって製品に付着してしまう問題があります。かといって純水(ろ過水)を使用するシステムにすると、今度は設備投資やランニングコストが跳ね上がってしまうのが大きな悩みどころです。
こうしたコスト面と品質対策のジレンマを、実際の工場ではどのように解決しているのでしょうか。次で導入事例を紹介します。
プラスチック成形工場では、成形品へのチリ・ホコリの付着や、静電気によるトラブルを防止できる加湿器が求められます。乾燥による静電気は異物混入や作業性の低下に直結するためです。
ここではプラスチック成形工場に導入された「クリーンウェッター®︎CR」の事例を解説します。
近畿容器株式会社のプラスチック成形工場では、乾燥による静電気の発生や、成形品へのチリ・ホコリの付着に悩まされており、有効な加湿器を探していました。
当初はノズル噴霧式を検討したものの、水道水を使用すると水中のカルシウム成分などが「白粉」として飛散することが判明。白粉を防ぐための純水運用はランニングコストが高く、導入を断念せざるを得ない状況でした。
水道水を使用しても白粉が出ない加湿器を探す中で、エイワ機工のクリーンウェッター®︎に辿り着き、導入を決定しました。
クリーンウェッター®︎による適切な加湿により、静電気やチリ・ホコリの付着問題が見事に解消。さらに、オプションのHEPAフィルターを装着したことで高い集塵効果も発揮され、非常に満足のいく結果となりました。
懸念していた「加湿による金型の錆び」についても、24時間体制で室温23℃・湿度55%の一定空調管理を行っているため、問題なく安全に運用されています。
印刷・電子部品
プラスチック工場
なら
| 大きさ(mm) | 高さ1,995×幅700× 奥行450~ 高さ3,010×幅2,000× 奥行1,000 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 95~495 |
| 加湿量(ℓ/h) | 3.4~43.7 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
100~460 |
▼マウスオンすると、加湿方式の解説が出てきます
水分を含んだ空気を大風量で循環させ、広い工場内を行き渡るように均一に加湿。包装フィルムの印刷不良やプラスチック成形品の水跡・曇り、電子部品のショートを防ぐ。
空間をムラなく加湿することで静電気の帯電を抑制するだけでなく、工場内に浮遊する塵・パウダーを回収。包装フィルムへの白抜け(ピンホール)を防ぎ、プラスチック成形品の外観不良を低減する。
食品工場
製薬工場
なら
| 大きさ(mm) | 高さ550×幅380× 奥行285~ 高さ650×幅680× 奥行370 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 16~41 |
| 加湿量(ℓ/h) | 1.5~23 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
明記なし |
▼マウスオンすると、加湿方式の解説が出てきます
ステンレス内の電熱ヒーターで水を加熱・殺菌し、純度の高い蒸気だけを供給して衛生的に加湿。純水を使用するため、ミネラル分が残らず白い粉の浮遊・付着を防げる。
湿度センサーの検知値に応じて蒸気量を細かく制御し、設定湿度を一定に維持。粉末原料の固結や生地の乾燥を防ぎ、食品・医薬品の品質を保つ。
製材工場
木材倉庫
なら
| 大きさ(mm) | 直径540×高さ310 ~直径660×高さ330 |
|---|---|
| 運転重量(kg) | 8.8~9.2 |
| 加湿量(ℓ/h) | 12~54 |
| 加湿可能な 目安面積(㎡) |
明記なし |
▼マウスオンすると、加湿方式の解説が出てきます
高圧水による微細なミストを、天井から水平方向に噴霧・気化させることで、高さのある大空間を均一に加湿。木材を加工・保管するエリア全体を一定の湿度で管理できる。
滴りを防ぐノズルと配水ライン構造により、木材への水滴落下や局所的な過湿を防止。水滴による反りやカビなどの品質不良リスクを抑えられる。